Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ

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5月5日、5月例会が豊島区勤労福祉会館で開かれました。

発表は、末永昭二さんの「ラジオ雑誌と海野十三」でした。また、その他、今後の運営会議が行われました。

末永昭二さん「ラジオ雑誌と海野十三
海野十三のデビューはラジオ雑誌でしたが、ラジオの本放送が始まる大正14年以前、ラジオがアマチュアの好事家にもてはやされ確立していったラジオジャーナリズムの様相を述べ、また昭和10年代のラジオ雑誌を示しながら、海野十三とラジオ雑誌の関係を考察しました。さらに、海野の描いたラジオ技術が生かされた小説(「ラヂ夫と電子王の話」「壊れたバリコン」「キド効果」など)や電気技術者としての発想がみられる小説(「獏鸚」「特許多腕人間方式」「俘囚」など)を取り上げ、その意味を述べました。