10月11日、10月例会が専修大学神田神保町校舎で開かれました。
発表は、黒田明さんの「戦前期における、横溝正史三つの顔 翻訳家、時代小説家、少年小説家」でした。
黒田明さん「戦前期における、横溝正史三つの顔 翻訳家、時代小説家、少年小説家」
・戦前期における横溝正史の業績から、翻訳家、時代小説家、少年小説家としての活躍を、横溝正史自身の筆によるエッセイからの引用分を交えながら整理し、各分野における最近の研究成果、今後の研究解題についても言及されました。
少年小説家として昭和初期から数多くのジュブナイル作品を発表していた事や、「人形佐七捕物帳」以外にも捕物帳や時代小説を多数発表した事など、年譜や作家事典の項目では触れられる事の少ない点について、具体的な作品名を挙げて、その業績を評価・紹介しました。