Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ

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3月13日、3月例会が、専修大学神田神保町校舎で開かれました。
発表は、鈴木優作さんの「夢野久作文学のフロイト的解釈」でした。



鈴木優作さん「夢野久作文学のフロイト的解釈」
・今までの夢野久作の作品研究においては、フロイト的な解釈が不完全なものになっていました。そこで一貫したフロイト的解釈を試みて、「あやかしの鼓」「瓶詰地獄」「押絵の奇跡」「ドグラ・マグラ」を取り上げて分析をしました。たとえば、「あやかしの鼓」では、エロスとタナトス、「瓶詰地獄」「押絵の奇跡」では、エロスについて、「ドグラ・マグラ」おいては、エロスとタナトスについての観点から考察をしました。今後の研究課題として、作品のなかにモダニズム批判のあり方をみていくことの必要性に触れました。