Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ

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川崎賢子さんのご著書『尾崎翠――砂丘の彼方へ』が刊行されました。



目次は以下のようになっております。

はじめに
第一章 歩くことと書くこと――初期散文から「歩行」まで
 1、一九三一年「歩行」――方法としての歩行
 2、初期散文から――境界を歩く
 3、漫想的彷徨――驀進と隠遁
 4、歩行と彷徨――目・耳・鼻の散歩
第二章 兄の知と妹の変奏――ナンセンス・ユーモアの方へ
 1、科学する兄たち――「第七官界彷徨」「地下室アントンの一夜」の遠景
 2、受容器としての唯識――現象学・進化論・心理の遺伝
 3、浮遊する分身と分心――漫想学的彷徨
第三章 めくるめく「七」の世界――「第七官界彷徨
 1、「七」とは何か
 2、第七官界という次元――感覚のモンタージュ
 3、おもちゃ箱の哲学――ミニアチュールと映像
 4、第七官界と映画官
第四章 転生する「小野町子」
 1、禁忌の境界
 2、変な家庭――尾崎翠と「変態」現象
 3、家のなかの「女の子」――少女領域の拡大と転位
 4、孫娘と祖母――百歳の老女、千歳の少女
 5、あらかじめ失われた恋人たち――恋愛/小説の生成
第五章 読む女、書く女、書かれた女
 1、読みかえる女
 2、ため息とことばのあいだ
 3、「こほろぎ嬢」――書く女と浮上する「母」
 4、書かれた女――ゴルゴーンの姉妹たち
おわりに――柔らかい海



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川崎賢子尾崎翠――砂丘の彼方へ』岩波書店、2010年3月25日刊行、4725円、ISBN:978-4-00-022405-5