★お待たせいたしました。『新青年』研究会の会誌『新青年』趣味 24号の刊行が決まりました。7月26日頃に、書肆 盛林堂、文生書院、アマゾン、日本の古本屋などで販売予定です。本号は、「ユーモアと『新青年』」「この人も『新青年』!」の二大特集になります。→7月27日記 書肆盛林堂で販売されました。
・『新青年』趣味 24号 表紙 西山彰 ”この人も『新青年』!”
特集 ユーモアと『新青年』 この人も『新青年』!
Contents(A5判・376ページ)
特集1 ユーモアと『新青年』
『新青年』に見られる小酒井不木のユーモア 湯浅篤志
谷譲次のユーモア 大森恭子
ユーモアの『新青年』における乾信一郎 ――ペーソスを交えユーモアミステリともなる不思議―― 天瀬裕康
摂津茂和「英京密書合戦」論 ――ユーモア・スパイが目指したもの―― 杉本裕樹
地下鉄サム英語書誌 平山雄一
地下鉄シャムのライバル ジョンストン・マッカレー 平山雄一 訳
特集2 この人も『新青年』!
阿部知二/稲垣足穂/井伏鱒二/岩藤雪夫/宇野千代/大泉黒石/大田洋子/岡田三郎/岡田時彦/小川未明/大佛次郎/尾崎一雄/片岡鉄兵/加藤武雄/上司小剣/香山滋/川口松太郎/川端康成/菊田一夫/清沢洌/陸直次郎/久米正雄/郡司次郎正/小山いと子/佐々木味津三/佐藤紅緑/佐藤春夫/寒川光太郎/式場隆三郎/島田一男/添田さつき/高木彬光/田中貢太郎/谷崎潤一郎/田山花袋/東郷青兒/戸川貞雄/富田常雄/中村要/長田幹彦/直木三十五/新居格/丹羽文雄/額田六福/野尻抱影/野村胡堂/萩原朔太郎/土師清二/長谷川伸/林房雄/葉山嘉樹/火野葦平/平林たい子/平山蘆江/広津和郎/深尾須磨子/船山馨/堀辰雄/正岡蓉/正木不如丘/松本泰/水守亀之助/三橋一夫/椋鳩十/村上元三/村松梢風/村山知義/室生犀星/本山荻舟/耶止説夫/矢野目源一/山田風太郎/山手樹一郎/山本周五郎/吉田甲子太郎/吉田健一/吉屋信子/龍胆寺雄(五十音順)
直木三十五は人造人間の夢を見るか? ――「ロボットとベッドの重量」の周辺―― 乾英治郎
三橋一夫〈まぼろし部落〉考 横井司
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博文館作家がアマチュア時代に書いた作品 黒田明
山中峯太郎の新発見筆名「澄川哲朗」について 平山雄一
小栗虫太郎と中東――冒険・探検・席巻―― 杉本裕樹
横溝正史・作「獄門島」に於ける漱石・作「草枕」の影響と、「草枕」に於ける探偵小説的興味について。および「夜歩く」「悪魔の手毬唄」への「草枕」の影響について〔後編〕 村上裕徳
『新青年』翻訳リスト 昭和篇その五 沢田安史
渡辺啓助追跡(10)――『鮮血洋燈ノート』 ―― 浜田雄介
日影丈吉「吉備津の釜」の「釜鳴り」について 谷口基
アーカイブ雑感――小倉東個人蔵書(新宿二丁目)の目録作成の経験から 森永香代
書誌:橘外男著書目録 歿後篇 中島敬治
作家たちの足跡 黒田明
市川猿翁の死を悼む――ケレン歌舞伎の黄金時代、市川猿之助歌舞伎のすべて――昭和における鶴屋南北を中心とする怪奇演劇史の余白 村上裕徳
書誌の補遺(補訂) 黒田明
替え歌集「獄門島」 村上裕徳
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くおう゛ぁでぃす 批評・紹介・感想
・後藤隆基「大正末期から昭和初期における探偵小説と演劇の交差 ――江戸川乱歩宛長谷川伸 書簡群を視座として」
・尹芷汐『社会派ミステリー・ブーム ――日中大衆化社会と〈事件の物語〉』
・堀啓子「大正期の名探偵・セクストン・ブレイクについて 英語テクストにおける登場から 」
・『別冊太陽 江戸川乱歩 日本探偵小説の父』
・開信介『久生十蘭作品研究 ―〈霧〉と〈二重性〉』
・中相作『江戸川乱歩年譜集成』
・小松史生子、野村文隆、森永香代「乱歩フォーラム」
・近藤弘子、品田亜美、山口直孝編『横溝正史『犬神家の一族』草稿(二松学舎大学所蔵)翻刻』
・サリー・クライン『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』
・『ユリイカ』二〇二三年七月号 特集*奇書の世界
・「歿後50年 松野一夫展」
・浜田知明、黒田明「三康図書館でみる横溝正史」
・湯浅篤志「日本の探偵小説は高知から生まれた」
・江戸川乱歩記念大衆文化研究センター「江戸川乱歩自筆資料の魅力と可能性」
・江口雄輔『十蘭逍遙』
・カーラ・ヴァレンタイン『殺人は容易ではない アガサ・クリスティーの法科学』
・竹田仰、杉山満丸、手島博 編『民ヲ親ニス』第10号
・ルーシー・ワースリー『アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王』
・志村正幸 編著『南方熊楠の生物曼荼羅 ――生きとし生けるものへの視線』
横道通信 会員の近況・例会記録・情報掲示板
編集後記
※『新青年』趣味24号(通巻25号)の印刷・製本は、緑陽社様が行っております。