Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ

★ 『新青年』研究会編の『『新青年』名作コレクション』（ちくま文庫）が発行されました。

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〈目次〉

はじめに――『新青年』研究と本書の編集方針

１章　探偵小説壇の成立 ******* 1920～26
誌面ギャラリー
白鳥省吾「新しき青年に檄する歌」／樋口麗陽「日米戦争未来記」／探偵小説を募集す／江戸川乱歩「二銭銅貨」／一九二六年一月号目次

『新青年』の誕生と探偵小説の再編（解説）

田中支隊全滅の光景　　　　　　　　田所成恭
決闘家倶楽部　　　　　　　　　　エル・ジェイ・ビーストン、横溝正史訳
ニッケルの文鎮　　　　　　　　　甲賀三郎
代表作家選集？　　　　　　久山秀子
神ぞ知食す　　　　　　　　　　　城昌幸
毒及毒殺の研究より　　　　　　小酒井不木
編輯局より

２章　花開くモダニズム ******** 1927～32
誌面ギャラリー
新青年趣味講座予告／星田三平、武井武雄画「せんとらる地球市建設記録」／森下雨村、内藤賛画「天翔ける魔女　江川蘭子最終回」／中村進治郎グラビア「ヴォガンヴォグ」

昭和モダンの流れの中で（解説）
白い襟をした渡り鳥　　　　　　　谷譲次
追いかけられた男の話　　　　　　水谷準
降誕祭　　　　　　　　　　　　　渡辺温
黄昏の告白　　　　　　　　　　　浜尾四郎
空を飛ぶパラソル　　　　　　　　夢野久作
未来望遠鏡より　　　　　　　　平林初之輔、ムサシ・ジロウ
戸崎町より

３章　探偵小説の新展開 ******* 1933～38
誌面ギャラリー
小栗虫太郎、松野一夫画「完全犯罪」／横溝正史、竹中英太郎画「鬼火」／大下宇陀児、吉田貫三郎画「偽悪病患者」／大阪圭吉、清水崑画「三狂人」
探偵小説の新展開（解説）
地獄横町　　　　　　　　　　　　渡辺啓助
妄想の原理　　　　　　　　　　　木々高太郎
軍用鮫　　　　　　　　　　　　　海野十三
エメラルドの女主人　　　　　　　蘭郁二郎
阿呆宮一千一夜譚より　　　　　　乾信一郎
編輯だより

４章　戦時のロマンティシズム ***** 1939～45
誌面ギャラリー
阿部正雄（久生十蘭）、三芳悌吉画「地底獣国」／鳴山草平、鴨下晁湖画『恋武者絵／木村荘十、玉井徳太郎画「雲南守備兵」』／岡田誠三、霜野二一彦画『ニューギニア山岳戦』
戦時下の逸脱と順応（解説）
祖国は炎えてあり　　　　　　　　　摂津茂和
聖汗山の悲歌　　　　　　　　　　　中村美与子
クレモナの秘密　　　　　　　　　　立川賢
血と砂　　　　　　　　　　　　　　小栗虫太郎
奇妙な佳人　　　　　　　　　　　　久生十蘭・石黒敬七・橘外男
編輯さろん

５章　新時代の夢 ************* 1946～50
誌面ギャラリー
一九四六年一〇月号目次／横溝正史、嶺田弘画「八つ墓村」／小川哲男「奇談千夜一夜」／火野葦平、松野一夫画「亡霊の言葉」／探偵作家抜打座談会
最期の光芒（解説）
山茶花帖　　　　　　　　　　　　　山本周五郎
不思議な帰宅　　　　　　　　　　　稲村九郎（三橋一夫）
放浪の歌　　　　　　　　　　　　　鈴木徹男
揚場町だより