★ 八本正幸さんが、『八本正幸詩集・地球儀』をKindle電子書籍から刊行いたしました。次のアマゾンのページからご購入になれます。→https://www.amazon.co.jp/dp/B01KCPQXM6/ref=cm_sw_r_fa_dp_c_nGfSxb0SFJRPV
●地球儀
スクリーンに映し出された
青い地球を見つめていた
ぐるぐる回る
地球を見つめていた
「地球儀のようだね」と君が言った
「そうだね」と僕は答えた
プラネタリウムの暗闇の中で僕たち
抱きあってキスしたね
僕たちの頭の上のスクリーンで
ぐるぐる ぐるぐる 地球が回る
地球を離れてから
どれくらいになるだろう?
地球の思い出、街の眺めと雨の街、ゴジラとスフィンクスとその他の怪獣たち、少女と人形、土曜日の本。日常と非日常、現実と幻想が交差する境界を行き来する物語詩集。
なお、本書は1996年4月に自費出版したものを電子書籍化したものです。