★『新青年』研究会の会誌『新青年』趣味 22号 特集「橘外男 秘境・冒険」を、以下の予定で頒布いたします。
・頒布予定
・第三十四回文学フリマ東京
期日 2022年5月29日(日)
時間 12:00~17:00
会場 東京流通センター 第一展示場 (テー24)
https://bunfree.net/event/tokyo34/
https://bunfree.net/access/tokyo-trc1/
頒価 2,000円
※書肆 盛林堂、文生書院、アマゾン、日本の古本屋でも販売を予定しています。詳細はお待ち下さい。
★(2022-5-31記)第三十四回文学フリマ東京での『新青年』趣味22号の頒布は、無事終了いたしました。ご来場くださった、たくさんの皆様に、感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
『新青年』趣味22号 表紙 西山彰「橘外男『マトモッソ渓谷』より」
特集「橘外男 秘境・冒険」
Contents(A5判・368ページ)
橘外男の単行本未収録作品集について 名嘉真春紀
高崎中学時代の橘外男
――高崎中学校友会誌『群馬』に掲載された投稿について―― 湯浅篤志
橘外男と優しい「幽霊」たち──「怨霊」と「優霊」の間―― 乾英治郎
詩による評伝 鎮魂歌的な想いを込めた橘外男考 天瀬裕康
書誌:橘外男著書目録 生前篇(その一) 中島敬治
橘外男作品紹介
酒場ルーレット紛擾記/博士デ・ドウニヨールの「診断記録」/野性の呼ぶ声/
米西戦争の蔭に/怪人シプリアノ/春の目覚め/逗子物語/蒲団/聖コルソ島復讐奇譚/生不動/ナリン殿下への回想/幽魂賦/地獄への同伴者/「死の陰」探検記/祖国を脱れて/マトモッソ渓谷/令嬢エミーラの日記/燃える地平線/亜米利加からの手紙/新京・哈爾賓赤毛布/墓が呼んでいる/陰獣トリステサ/ウニデス潮流の彼方/妖花イレーネ/青白き裸女群像/コンスタンチノープル/五十何番目の夫/皇帝溥儀/人を呼ぶ湖/亡霊怪猫屋敷/双面の舞姫/棚田裁判長の怪死/若かりし時/甘粕大尉とその子分/仁王門/私は前科者である/私は呪われている/予は如何にして文士となりしか/棺前結婚/ある小説家の思い出
◇
久生十蘭『地底獣国』論――魔境冒険小説からの逸脱―― 阿部真也
小栗虫太郎〈北洋小説〉の展開 鈴木優作
はぐれ貴族のテロル
――横溝正史『怪獣男爵』と戦後の華族をめぐる一考察―― 柿原和宏
「萬國の王城」「第九の王冠」に影響を与えた『謎の国外蒙古』について 平山雄一
渡辺啓助追跡(8)――東亜考古学会蒙古調査班『蒙古高原横断記』―― 浜田雄介
◇
『新青年』は、なぜ「新青年」と名付けられたのか。 湯浅篤志
江戸川乱歩『湖畔亭事件』論――「片山里」の風景と人情―― 穆彦姣
続々続・横溝正史作品に登場する中村進治郎の影 村上裕徳
映画・戦争・渡辺温――〈群衆〉なき〈戦争〉―― 杉本裕樹
フロイト言説からみる林髞・木々高太郎の差異 樽本真応
岩田準一研究ノート
――二〇二一年一〇月鳥羽火災による江戸川乱歩館の復興に関連して―― 森永香代
『夫婦生活』あれこれ 黒田明
書誌の補遺 黒田明
『新青年』翻訳リスト昭和編その三 沢田安史
しゃっくりをする蝙蝠男 八本正幸
追悼 星野和彦・宮下和夫・大谷羊太郎・西村京太郎 黒田明
池田智恵・著『近代中国における探偵小説の誕生と変遷』を読んで、
日本に江戸川乱歩が登場しなかった場合を考える 村上裕徳
◇
くぉ ゔぁでぃす 批評・紹介・感想
井上貴翔「日本における〈指紋小説〉の展開(1)」
鈴木優作『探偵小説と〈狂気〉』
髙橋正雄「精神医学的に見た近代日本文学」
影山亮「占領下の時代小説ジャンルにおける〈新古交代〉言説」
井川理「犯罪・活動写真・探偵小説」
小松史生子「江戸川乱歩『孤島の鬼』の着想を巡って(補遺)」
内藤寿子「児童雑誌の戦中・戦後」
藤井淑禎『乱歩とモダン東京』
神奈川近代文学館「永遠に「新青年」なるもの」
戸川安宣『ぼくのミステリ・コンパス』
レジス・メサック/石橋正孝訳『〈探偵小説〉の考古学』
山梨県立文学館『ミステリーの系譜』
くまもと文学・歴史館「横溝正史展」
槙野佳奈子「レジス・メサックの博士論文とヴァルター・ベンヤミン」
遠藤正敬『犬神家の戸籍』
探偵小説研究会『CRITICA』第16号
水上勉『不知火海沿岸』
松田祥平「通俗小説が架橋する探偵小説と〈文学〉」
風間賢二『怪異猟奇ミステリー全史』
さいたま文学館「山手樹一郎の世界」
横道通信 会員の近況・例会記録・情報掲示板
編集後記