★『新青年』研究会の会誌『新青年』趣味 20号の刊行が決まりました。5月中旬に、書肆 盛林堂、文生書院、アマゾン、日本の古本屋などで販売予定です。「甲賀三郎」「『新青年』創刊一〇〇年」の二大特集。本誌20号記念の総目次付きになります。
・『新青年』趣味 20号 表紙 西山彰 ”甲賀三郎『黄鳥の嘆き』より”
Contents (A5版・364ページ)
私立探偵・木村清に迫る 稲富 一毅
魁のトリックメーカー ――甲賀三郎小論―― 芦辺 拓
「実話」のポリティクス
――甲賀三郎『支倉事件』の島倉儀平事件をめぐる「事実」の変奏―― 井川 理
甲賀三郎原作、映画「姿なき怪盗」をめぐるルパン映画 湯浅 篤志
「姿なき怪盗」の評価と橫溝作品への影響について 村上 裕徳
闘争する「博士」達
――甲賀三郎「蜘蛛」「血液型殺人事件」を中心に―― 乾 英治郎
探偵小説論としての探偵小説 ――甲賀三郎『木内家殺人事件』―― 阿部 真也
甲賀三郎作品紹介
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『新青年』における誌友倶楽部分析 柴田 季克
挿絵から見た『新青年』通史 末永 昭二
高橋新吉の書いた佐藤春夫の代作
――『新青年』編集部、橫溝正史に手渡したもの―― 湯浅 篤志
『新青年』翻訳書誌昭和編 その一 沢田 安史
『新青年』ブックガイド
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江戸川乱歩『人間椅子』論
――椅子職人「私」における〈肉体〉と〈精神〉―― 穆 彦姣
『人生の阿呆』小論 ――木々高太郎とストリンドベリ―― 樽本 真応
南方熊楠顕彰館蔵「江戸川乱歩から岩田準一宛・封書」について 森永 香代
渡辺啓助追跡(6)
――渋川、一九四六年九月/東京、一九五八年四月―― 浜田 雄介
書誌:小栗虫太郎著書目録 復権以後篇(その二) 中島 敬治
続・探偵作家の足跡 黒田 明
追悼 藤原宰太郎 黒田 明
さらにもう一人の彼女へ ――川崎賢子著『もう一人の彼女 李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチ』をめぐって 八本 正幸
池田智恵氏の黎明期中国探偵小説の研究論考二編 村上 裕徳
くぉ う゛ぁでぃす 批評・紹介・感想
横道通信 会員の近況
『『新青年』趣味』総目次
編集後記