★ 川崎賢子さんが、9月5日(月)から行われる KUNILABO2022年9月期人文学講座「宝塚:日本モダニズムの軌跡を考える(全4回)」の講師をされます。
・宝塚:日本モダニズムの軌跡を考える(全4回)
初回日時 2022年9月5日 (月) 19:30 - 21:00
日程 9月‐12月の第1月曜日(9/5、10/3、11/7、12/5)
場所 オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座
→YouTubeにて見逃し配信あり
(受講生限定、講座期間内のみ、参加者との質疑応答の時間は除く)
【※本講座は、著作権の関係で、第4回のみ見逃し配信がありません。何卒ご了承ください。】
参加費 全4回 一般8,000円/学生4,000円
※学生でお申し込みの方は、
(1)当日までに、学生証の画像・写真をinfo@kuniken.orgまでメール添付にてお送りいただくか、
(2)お申込み時のアンケートフォームの「学生確認用メールアドレス記入欄」に、大学などの在籍先が発行したメールアドレスをご記入ください。
各回の予定
第1回 「良家の子女」が舞台に立つこと
女性舞台人の苦闘と宝塚歌劇の誕生。その歴史的、文化的背景を考察します。
第2回 レビューの欲望
レビューのコンセプトとは何か、レビュー誕生は近代人の感性の変容をどのように包摂しているのかを考えます。
第3回 戦禍を越えて
100年を越える歴史におけるさまざまな危機——アジア・太平洋戦争、GHQ占領、阪神淡路大震災、そしてコロナ禍——に宝塚歌劇はどのように対処したのか。しているのか。改めて考えます。
第4回 宝塚新世紀
21世紀の宝塚歌劇団、100周年後の宝塚歌劇団における新しい動き、男役/娘役の現在について考えます。
【講座概要】
本講座では、宝塚歌劇団について、演劇研究、文化研究の立場から考察します。歌劇団の100年を越える歴史は、女性の身体表現の変容の歴史でした。女性が舞台にのぼること自体が、厳しく制限されていた社会は、どのように変化していったのでしょうか。舞台芸術におけるテクノロジー、音楽、舞踊はどのように変容したのでしょうか。欧米文化としてのレビューはどのように受容されアレンジされたのでしょうか。あるいは、ミュージカルなどはどのように輸入され、アダプテーション(つくりかえ)られたのでしょうか。
宝塚歌劇団の歩みは、大正末期から昭和期にかけて芽生えた日本のモダニズム文化の変容の歩みと並行しています。当然ながらそこには観客の感性の歴史的変容も包摂されています。
一方では、戦争の世紀であった20世紀に、政治の力学の中で、歌劇団の関係者もまた動員され、圧力をかけられ、ある時は葛藤しある時は妥協しながら、国際化を遂げずにはいられませんでした。海外公演のはじまりにはどんな動機があったのでしょうか。戦後、GHQ占領期における歌劇団の対応はどのようなものだったのでしょうか。歴史的資料を紹介しながら分析します。コロナ禍の現在、演劇の持続可能性とその方法論について、私たちは歴史に学びたいと思います。
また宝塚歌劇団が確立した独自の様式美、男役/娘役の表象についても、21世紀におけるその物語と技芸の変容、進化について考えていきます。
※オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。
・お申し込みなどは、以下のページをご覧ください。