Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ

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「日本近代文学における自筆資料の構造的記述の可能性―江戸川乱歩自筆資料を手がかりとして―」

・塩井祥子さんが、12月10日(土)にオンライン開催される「日本の「デジタル・ヒューマニティーズ」を見つめなおす」で、永崎 研宣さん(人文情報学研究所)とともに「日本近代文学における自筆資料の構造的記述の可能性―江戸川乱歩自筆資料を手がかりとして―」を発表されます。

 

・日本の「デジタル・ヒューマニティーズ」を見つめなおす


日程
2022年12月9日(金)〜11日(日)

会場
オンライン開催(拠点)千葉大学人間文化研究機構国立歴史民俗博物館

口頭セッション2 B-2:テキスト構造化
12月10日(土) 11:10~12:25 Zoom会場 B

B-2-2:日本近代文学における自筆資料の構造的記述の可能性―江戸川乱歩自筆資料を手がかりとして―
塩井 祥子さん(早稲田大学),、永崎 研宣さん(人文情報学研究所)

主催
情報処理学会IPSJ
人文科学とコンピュータ研究会 (SIG-CH)

趣旨
デジタル・ヒューマニティーズ(DH)という学問分野が日本に知られるようになり、10年を超える。 そして、日本においては、30年を超える期間にわたり本研究会の名称である「人文科学とコンピュータ(CH)」という 研究分野も確立されてきた側面を持つ。この両分野は極めて類似したものであり、本研究会が、 ある種日本のDH分野を担う重要な役割を果たしてきたのは間違いない。

一方、もともとのDHがすぐれて人文学の手法の発展に重点をおいて進められてきたのに対し、 本研究会をはじめ、日本においては情報技術の発展への貢献と人文学研究の新手法展開への貢献と、 その両者に重きをおいて研究が進められてきたことも確かである。 この点では、当初、情報処理学会のもとで進められてきたCHと、もともとのDHの間は、手法は類似していても 「問いの立て方」という点で若干異なる部分があったのも事実である。 そのような異なりの中から両者をうまく融合させつつ展開してきたという点は、日本のDHの特徴でもある。 また、近年は東アジア・東南アジア諸国の中でもDHの進展は見られてきており、 2022年は、DH国際会議がアジア初・日本を拠点として開催されるに至った(当初は東京が会場であったが、オンラインに変更)。 アジアにおけるDHとは何か、ということも関係諸国とともに考える段階になりつつあるともいえるであろう。

そこで、本シンポジウムでは、「日本の「デジタル・ヒューマニティーズ」を見つめなおす」をテーマとして設定したい。 他国とは異なる日本のDH研究・CH研究の多様なあり方を俯瞰し、全体像を見渡すことで、国際的にも日本のDH研究を展開し、 国内においても分野のさらなるプレゼンス向上へと結びつけることを期待する。

 

※人文科学とコンピュータシンポジウムのHPも、ご覧下さい。

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